旧市街を歩く

フレンチ・バスク中心都市。バスク語で川を意味するバイヨンヌはピレネー山脈から流れるアドゥール川とその支流ニーヴ川の交わる地点に位置するフレンチ・バスク最大の街。とはいえ、その人口は約５万に満たないと、都市というような風上ではありません。

川に面した街には色とりどりの雨戸を持つ家や、バスク特有の赤い木組の建築がかわいらしく並びます。

路地の切れ目から見えるゴジック様式で作られた高さ約85メートルの2本の尖塔は街の建築シンボルのサントマリー大聖堂。8-9世紀にはすで聖堂があったと言われ、11世紀頃にロマネスク様式で作られましたが、消失してしまったため13〜16世紀にかけてゴジック様式で作られました。

フランスのサンティエゴ・ド・コンポステーラの巡礼路に登録されています。

聖書の場面を描いたステンドグラスや隣接する回廊の美しさはさることながら、東側に並ぶ祭室に使用されている赤や緑のバスクカラーが印象的です。